とかち野酵母は北海道十勝清水町のエゾヤマザクラのさくらんぼを分離源とした国産の野生酵母です。エゾヤマザクラのサクランボを分離源とする菌株は無糖生地の発酵力のみならず、高糖生地での発酵力にも優れています。焼き上がりのイースト臭は少なく、素材の風味を活かすことができるドライイーストです。ちなみにさくらんぼの香りはしません。

蝦夷山桜は、山地に生え高さ10～20ｍになります。樹皮は暗紫栗褐色で、若葉は暗赤色です。果実は直径1cm位の球形で紫黒色に熟します。

「地元で食するパンは地元産の素材で作れないか」という帯広畜産大学と農研機構北海道農業研究センターの取り組みにより、北海道十勝地方を中心として採取された花や果実から分離された酵母菌から、パン生地発酵性の高い菌を探し出す取り組みを行いました。十勝に自生する「エゾヤマザクラ」の実から発見された酵母を調べたところ、偶然にもパン作りに適していることがわかり数十種類の分離株の中から、「とかち野酵母」が誕生しました。河原で一つの小さな石を拾うような奇跡に近い確立と、研究チームの努力によって商品化されました。

使用量目安：対紛2%(食パンの場合）

製菓、製パン広くご使用頂けます。