九州産小麦100％を使用したフランスパン専用粉で、九州産「ミナミノカオリ」をベースに石臼碾き小麦粉をブレンドした商品です。
石臼碾きの九州産小麦を配合することで、さっくりもっちりのクラム(内層)、薄くて香ばしいクラスト(表皮)のフランスパンに仕上がります。今まで国産小麦粉で体感したことがない「製パン適性」「濃い味」を九州産小麦100%で実現しました。

九州産小麦100%のブレンドでしか表現できないサックリもっちり軽い食感は、しっとりした日本人向けのクラムで、現在のパン職人に新たなイマジネーションを想像させます。また、九州産小麦の特徴的な澱粉質からくる「濃い味」も印象的です。
クラストは、薄くて香ばしく、味わい深い特徴があり、クープのたちが良いパリッとした食感を感じて頂けます。
石臼碾きの九州産小麦を配合することにより薄いクラストと、噛んだ時に鼻から抜ける香ばしい香りを演出しております。
九麦T55は、作業性も吸水性も非常に高くなっており、高吸水率と製パン適性を両立させ、食べた時の薄いクラスト、濃いクラムの味わいを追求した商品です。

九州は、北海道に次ぐ小麦の生産地です。
近年では、生産者の絶えまぬ努力と製粉技術の向上により、外国産小麦、北海道産小麦に負けない、とても美味しく安定した品質の小麦粉を製造できるようになってきました。さらに、近年の食の安全への意識の高まりと地産地消の浸透により、「生産者の顔が見え、安心して食べたい！」というお客様ニーズの高まりから、国産小麦を積極的に使おうとする動きにより、九州産小麦も注目されています。

九州小麦は、北海道の畑作と異なり、水田裏作にて生産されています。湿地を嫌う小麦にとって、非常に厳しい環境の中、長い年月をかけて試行錯誤を重ねながら、日々進化し続けています。
近年では、生産者の中に若い力も加わり「日本一の小麦粉」を目指し、生産者一体となって、外国産や北海道産に負けない高品質な小麦づくりに励んでいます。

世界的に小麦の栽培は、古くから比較的寒冷で乾燥した気候に適するように改良が重ねられてきました。そのため、収穫時期に当たる6から7月ごろに高温で多湿な気候となる日本では、収穫の直前に縞萎縮病や赤かび病等の病害や穂発芽が多く発生し、収穫ができなくなります。特に主食として需要の多いパンや中華麺用の強力小麦の品種にこの傾向が強く、結果的に日本ではこれまで強力小麦のほとんどを輸入に頼っている状態でした。ほとんどの国産小麦は、弥生時代以来の長い時間をかけて、日本の湿潤な気候と食文化に適するように改良されてきたうどん用小麦で、パンや麺への加工が難しいと言われています。
しかしながら、最近では品種改良などで国内産小麦の改善が見られています。同時に日本国内では安全意識の高まりから国産小麦の需要が増加しています。パン・中華麺用品種として「ニシノカオリ」「キタノカオリ」など、各地域の環境に対応できる強力粉用の品種が育成され、製粉・製パン性、加工適性等の解明等が行われています。

灰分:0.50%
蛋白:10.2%

製菓、製パン全般でご使用いただけます。