食品用の重曹。
別名、重炭酸ソーダ、重炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、ベーキングソーダなどとも呼ばれるアルカリ性の膨張剤です。
膨張力が強く、グルテンを柔らかくする働きもあり、製品の出来上がりの弾力性に寄与します。
ただそのため、使う量が多すぎると生地が側面に浮きダレる傾向があります。
アルカリ性のため、生地が淡い茶色になりため、茶色くなっても良い「利久饅頭」(黒糖まんじゅう)等と相性が良いです。
溶け残りがあると、茶色い斑点が残る原因になるので、使うときは水でよく溶いてお使いください。
40℃で炭酸ガスが発生し始め、80℃で40%、80℃過ぎで活発になります。
ふくらし粉として使用する場合は小麦粉の3%～4%を添加してください。また、山菜のあく抜きなどにも使われます。
ガス発生後は、独特の苦味の臭いがします。酸性剤を加え中和させると、その欠点はなくなり、茶色くなるのも防げます。化学反応により、若干水分が奪われます。
研磨効果、鹸化(乳化)効果から、洗剤や洗剤の補助として、衣類の洗濯や、換気扇などの固着した油汚れ・焦げ落としにも使用が可能です。
酸性の臭いに対する脱臭効果があり、肉・魚臭さを消したり、靴箱の脱臭剤などにも使用できます。