#Terroir(Sense of Place)
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産業革命が進展し、神々の食べ物と言われたカカオは均質な「チョコレート製品」として普及しました。しかし昔も今もカカオは変わらず自然からの恵み、農作物です。テロワール(育つ自然環境)が違えばたとえ同じ品種でも全く違う味と香りを有します。カカオ分のパーセンテージや画一的な分類ではなく、産地や農園などを明記できるチョコレートを集めました。
国旗をタップするとその土地のカカオ豆を使ったチョコレートをご覧になれます。
ドミニカ共和国地図に戻る
カリブ海ではキューバの次に大きい島国。カカオは国土東部の栄養豊富な土地が主な栽培地で、柑橘類やバナナ、アボガドの木などの日陰で成育されている。スパイシーさと果実香をあわせ持つ、重厚感のある味わいが特徴。
エクアドル 地図に戻る
南米の北西部に位置し、基本的に赤道直下の熱帯気候。古くから現地固有種(アリバ種/ ナシオナル種)のカカオが栽培されており、主に国土西部の海沿いが栽培地である。ジャスミンを思わせる芳醇で華やかな花の香りと、軽い渋みが特徴。
ペルー 地図に戻る
南米西部に位置し、国土の広範囲にわたる山岳地帯と熱帯雨林周辺が主な栽培地。野生の交配種を含め、数百種類ものカカオが栽培されている。青リンゴのような、爽やかでフレッシュな果実感が特徴。
ベネズエラ 地図に戻る
南米北部に位置し、マラカイボ湖周辺と、カリブ海付近の雲霧林地域が主な栽培地。「伝説のカカオ」と呼ばれる、希少性の高いクリオロ種の派生種が栽培されている。ナッツのペーストを思わせるまろやかな旨味が特徴。
ブラジル 地図に戻る
北部はアマゾン川が流れ、南部はブラジル高原が広がる。アマゾン川上流はカカオの原産地と言われ、病害によってクリオロ種が全滅後、トリニタリオ種が中心に。強い苦みと渋み、ほどよい酸味が特徴。
サントメ・プリンシペ 地図に戻る
ブラジルからカカオを輸入し、アフリカで初めてカカオの栽培が行われた島国で、「チョコレート島」としても知られる。非常に濃厚で奥深い味わい、芳醇なローストしたカカオの風味、そしてすっきりしたフルーティーな香りが特徴。
マダガスカル 地図に戻る
アフリカ南東部に位置する世界で4番目に大きな島国で、1920年代からカカオの栽培を始め、主な栽培地は生物多様性に富むサンビラーノ渓谷地帯。シトラスや赤紫のベリーを思わせる果実感と、爽やかな酸味が特徴。
パプア・ニューギニア 地図に戻る
1万近くの島で成り立ち、標高4,500mを超える山頂では雪が降るが、地上では熱帯雨林と湿地が広がる。通常はカカオを天日干しで乾燥させるが、薪を使って乾燥させることによるスモーキーな香りが特徴。
ベトナム 地図に戻る
インドシナ半島に位置し、国土南部の肥沃な農地と水利に恵まれたメコンデルタ地域が主な栽培地。フルーティーな酸味が特徴で、苦みや渋みなどスパイシーな味わいも加わる。近年栽培がさかんになってきたカカオ新興国。